la vie en violette

サンフレッチェとサッカーに染まった日々

第1回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く

今回から少しの間はシリーズもの。
Jリーグクラブライセンス制度(以後、クラブライセンス制度) についてのお話になります。

2013年から実施されるこの制度は、これからのJリーグに多大な影響を与えるでしょう。
今年、減資・増資を行った*1サンフレッチェにとっては特に重大な問題です。

キンチョウ参戦は体調不良により叶わなかったのでこれでお茶を濁す感じで…。

MOKUJI

第1回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第2回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第3回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第4回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第5回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第6回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第7回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第8回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く
第9回 Jリーグクラブライセンス交付規則を読み解く

 




まず、今回はこれまでのお話。

クラブライセンス制度とは、2010年頃にJリーグが提案した制度。
後述しますが大ざっぱに言うと、クラブがちゃんと経営できてるかチェックするぜという話。

ACLの厳格化*2から要請されたという側面がある一方、近年の各クラブの経営問題(2009年大分のケース、2010年の東京ヴェルディのケースなど)も少なからず影響しているのではないでしょうか。

参考①
【全文掲載】大分トリニータのケースに見るクラブ運営の課題と克服(前編)
《Jマガ 2012年6月19日閲覧》

参考②
【全文掲載】大分トリニータのケースに見るクラブ運営の課題と克服(後編)
《Jマガ 2012年6月19日閲覧》

参考③
東京Vに早くも経営破綻の危険性が浮上
サポティスタ 2012年6月19日閲覧》


制度趣旨などについては散々語られていますので省略。
今回のシリーズはあくまでも内容を読んで軽くお勉強しようというものです。


制度内容は愛媛FCサポート連絡会の記事要約が一番分かりやすかったです。
ただ、以下の文章については誤解が多かったようなので、ついでに取り上げておきましょう。

Jリーグ、ライセンス制13年導入、クラブ経営、厳しく審査、3年連続赤字で剥奪。
愛媛FCサポート連絡会 2012年6月19日閲覧》

債務超過・3年連続赤字のクラブには原則ライセンスが下りない。(12年度から)


実際に確認しましたが、原文は以下のようになっています。

Jリーグ、ライセンス制13年導入、クラブ経営、厳しく審査、3年連続赤字で剥奪
日本経済新聞 2011年5月31日37面》 

東日本大震災の影響で今期は赤字になるクラブが増える可能性がある。そのため「3年連続赤字はアウト」という規則の適用は「12年度以降の決算で」と修正した。12年度から3期連続で赤字を計上すると、16年度のライセンス(申請は15年)が下りない


クラブライセンス制度には、上記等含まれる財務基準の他に、競技基準、施設基準、組織運営・人事体制基準、法務基準の合計5つの基準が存在し、それぞれがA等級・B等級・C等級の3段階に分けられています。

簡単に噛み砕いてみると次のような形。

  • 競技基準:ユースの整備など
  • 施設基準:スタジアム・トレーニング施設要件
  • 組織運営・人事体制基準:経営人事やトレーニング・メディカルスタッフの充実
  • 法務基準:様々な規則遵守 
  • 財務基準:経営状況の安定化と透明性


また、A等級はライセンス交付のために必須で、満たさない場合交付されない場合があります。
B等級は同じく必須基準ですが、なくてもライセンスの取得は可能(ただし制裁付き)。
C等級は推奨基準で、制裁もなければライセンス交付を阻害することもありません。



また、審査・交付フローなどはそのままJリーグJFAが公表している資料を見るのが一番です。

以下は2010年5月のJFA理事会で配布された「クラブライセンス制度について」という資料。

https://lh3.googleusercontent.com/WMcvdvtKFwPEkb4t0chP1y2BpgwZD-TWnFojh6GCd6vESuzs3XvUide2k4BBNie_199JzpTTrroLTi80dvbxEwlj2xN9duYYeaycyNG7GlxkUHkUkO6tFb1fTllibT9eg8jgPw=w1401-h990-no平成22年度第2回理事会 協議事項7 8頁より》

 

https://lh3.googleusercontent.com/egvM0HY2AXGHQdah7venbKW0t0R2dw9JCpJm8268RHaAwpL4GCsV1hEXf6PxanNnTLZ395RGipFfeEXrLdxdn2voGPTGzVWyg4I9J6HdXY_wkj6bQwoUDdKDnH5Pn0VfVEgQfQ=w1401-h990-no平成22年度第2回理事会 協議事項7 9頁より》


割と有名なCAS(スポーツ仲裁裁判所*3はいいとしても、ABとかFIBとかLMとか。
その辺は別途まとめて説明しますのでとりあえず放置。


…という辺りがこれまで出ていたクラブライセンス制度の概要。
ほとんどの情報元は新聞等で、実際にどういう基準なのかは全く分かりませんでした。


さて、そんな謎に包まれたクラブライセンス制度。
これが今年の2月に施行されていたようです。…全く気づきませんでした。


次回からはこれを簡単に読んでいきたいと思います。
話の流れとしては次のような感じになる予定です。

  1. ライセンスの意義
  2. ライセンスの運用方法
  3. 基準の概要
  4. 用語説明など


のんびり更新になるかも…?