2ndステージ第6節G大阪戦 ~市立吹田サッカースタジアム偵察記~
今年もガンバ大阪との対戦が非常に多い一年でした。
ちょっと前に調べてみたのですが、過去10年間で最も対戦しているのがガンバ大阪です。
ブログにするまでもないのでこちらで。2016年のルヴァンカップの対戦相手が「また」ガンバ大阪になったということで過去10年間の対戦試合数を調べてみた。案の定ガンバ大阪がダントツのトップだった。 pic.twitter.com/QAFFT4NL4w
— awayisum (@awayisum) 2016年7月4日
そんなガンバ大阪とのアウェイゲームを7月30日に見に行ってきました。
会場は皆さんご存じのようにガンバ大阪の本拠地=市立吹田サッカースタジアムです。
スポーツ事業マネジメントの基礎知識 [ 金森喜久男 ] |
[Ⅰ]プライオリティを重視したスタジアム
今回大阪遠征を決めた理由はやはりスタジアムです。
以前からガンバ大阪の新スタジアムについては注目していました。
実際に寄付もしましたし、どのようなスタジアムになったのかを確認したい。
そんなつもりで乗り込んだのですが、良い意味で期待通りでした。
時間がなかったので正面や全景が撮影できなかったのは少し残念でしたが。
スタジアムに近づいてみるとこのようにデザインは非常に無骨。
階段に至ってはアルミ製のような非常に簡素な造りになっています。
これは140億円という4万人規模のスタジアムにしては低予算だったこと。
そして、お金をかけるべき所をしっかりと吟味した結果であるように思います。
スタジアムに至る階段が大理石でできていようがアルミでできていようが階段として機能するのであればユーザーにとってはどちらでもいい話です。
そういう細かいポイントを削っていった結果がこのスタジアムであると言えます。
他にもスタジアム内部の構造もスタンドの角度などを殺さないために低くなっていたり。
コンコースも徹底して簡素という印象が第一に来ました。
市立吹田サッカースタジアムはとにかく優先順位を徹底したスタジアムなのでしょう。
ポイントを押さえた作りは我々の理想になるはずです。
[Ⅱ]市立吹田サッカースタジアムのその他の特徴
市立吹田サッカースタジアムは寄附金で造った国内初のスタジアムです*1。
そして、5万円以上寄付した方にはネームプレートに名前が刻まれるという特典がありました。
スタジアムのコンコースに飾られたそれはなかなか存在感があります。
また、コンコースの売店で当たり前のようにnanacoが使えているのが印象的でした。
スタジアムでお金を取り出すのはなかなか難儀な話です。
荷物を持っていて、食べ物飲み物を受け取ってさらに小銭を受け取るとどうしても大変。
このように電子マネーが普及すればその労力はかなり減じられます。
どうしても新しいスタジアムに行くと確認したくなるのがトイレ。
スペースも広いですし、ベビーシートまで用意されているのはありがたいですね。
屋根構造も少し変わっていました。
このようにゴール裏も完全カバー(雨は吹き込むかも)しています。
その屋根部分はクリアで芝育成の観点から採光面に配慮しているように見えました。
なんでも市立吹田サッカースタジアムの屋根は竹中工務店の特許技術らしく。
詳しくは下記のサイトなどをご覧いただきたいのですが、よく考えられているようです。
www.takenaka.co.jp
www.nikkei.com
さて、肝心の臨場感に関しては本当に素晴らしいものでした。
スタンド傾斜について最も分かりやすいのが次の写真ではないかと思います。
このせり出すようなスタンド。圧倒的です。
豊田スタジアムやカシマスタジアムと比較してもまったく遜色ないでしょう。
また、スタンドとピッチの近さを表しているのがこちらの写真です。
監督や選手のベンチがスタンドに埋め込まれるような位置に有り、ピッチにも手が届きそう。
画像を中心に振り返りましたが画像では説明できないのが声の反響です。
市立吹田サッカースタジアムは前述した通り全スタンドの上部に屋根があります。
その屋根に反響して声援が一回りも二回りも大きくなっているように感じられるのです。
正直動画でも伝えきれないのですが、広島でサッカーを見るのとはまったく別物でした。
あの場所で体感したことでサッカースタジアムが欲しいという思いを強くしました。
[Ⅲ]市立吹田サッカースタジアムのこぼれ話
ここまで市立吹田サッカースタジアムの話をしてきましたがサッカーも見てました。
一方で主将・青山敏弘の復帰という明るいニュースもありました。
今年は本当に苦しいシーズンになっています。
とにかく来年に繋げられるような内容・結果を残せれば良いなと思っています。
それと、クラブ全体で年末年始は清神社で厄を落としましょう。
[Ⅳ]おわりに
というわけで市立吹田サッカースタジアムを満喫してきました。
市立吹田サッカースタジアムは簡素でサッカーを純粋に楽しむための箱。
日本にはまだ純粋にサッカーを楽しむためのスタジアムが少ないのが現状。
最高のスタジアムが西日本にできたというのは非常にポジティブなことだと思います。
ガンバ大阪の背中を追いかけられるようなスタジアム議論が進めばと心から願っています。
そのためにも是非一度市立吹田サッカースタジアムに足を運んでみてください。
ホンモノのサッカースタジアムを味わえますから。
最後に市立吹田サッカースタジアムに関する参考文献を纏めて載せておきます。
www.nikkei.com
www.nikkei.com
www.asahi.com
www.sankei.com
sportsmarketing-knowledge.jp
number.bunshun.jp
www.wowow.co.jp
gigazine.net
gigazine.net