2015年第11回 JFA理事会(15.12.17)について
[Ⅰ]協議事項
◆協議事項一覧
(01)会長予定者選出管理委員会 委員選出の件
(02)サッカー選手の登録と移籍等に関する規則等改正の件
(03)ユニバーシアード日本男子代表監督の件
(04)JFAグラスルーツ推進・賛同パートナー制度設置の件
(05)JFAマッチコミッショナー制度の件
(06)審判指導者との契約の件
(07)指導者養成講習会 受講優遇対象者追加の件
(08)フェアプレー賞選考基準の一部改正の件
(09)JFAサッカー施設整備助成金の交付決定の件
(10)9地域FA支援金の件
(11)職務権限規程 改正の件
(12)臨時評議員会 議題追加の件
◆(02)サッカー選手の登録と移籍等に関する規則等改正の件
プロサッカー選手の契約、登録及び移籍に関する規則
《JFA 2015年3月12日改正分》
1-5外国籍選手
①登録数
(2)J1及びJ2のチーム
プロ契約を締結した外国籍選手の登録は1チームにつき3名以内とする。ただし、下記イ、ロ、ハ又は二に該当する場合は、この3名を超えて登録できるものとするが、いずれの場合も、外国籍選手の登録人数の総数は5名を超えてはならない。
イ.アマチュア選手
ロ.プロC契約でかつ、当該登録年度の2月1日の前日における年齢が20歳未満の選手
ハ.アジアサッカー連盟(AFC)加盟国の国籍を有する選手(ただし1名のみ)
二.Jリーグが別途定める国の国籍を有する選手
(3)J3のチーム
外国籍選手の登録は1チームにつき2名以内とする。ただし、Jリーグが別途定める国の国籍を有する選手1名については、この2名を超えて登録できるものとする。
上記の改正前規則1-5①(2)の「J1及びJ2のチーム」を「Jリーグのチーム」に改正。
それに合わせて改正前規則1-5①(3)を削除するという改正内容が含まれています。
◆(07)指導者養成講習会 受講優遇対象者追加の件
2015年度JFA第11回理事会を開催
《JFA 2015年12月17日付》
また、7月の理事会で承認された「指導者養成講習会のコース新設および受講優遇資格変更」についても再度協議し、B級・C級コーチ養成講習会の受講資格を現役の女子選手にも拡大、S級コーチ養成講習会については、優遇対象を男子選手同様に、競技経験の高い現役女子選手およびOGにも広げることとしました。
2015年第7回JFA理事会で提案されたB級・C級ならびにS級の指導者資格取得についての修正案。
第7回理事会提案で改正するならついでにと性別による差異を加味した修正となっています。
B級・C級コーチ養成講習会の受講者資格について。
第7回理事会提案時は受講者資格を現役選手かつ国際Aマッチ出場試合数が20試合以上でした。
これを男子は、現役プロ選手であることとし、女子は、現役選手であることとしました。
また、S級コーチ養成講習会の受講優遇措置条件について。
従来の優遇措置条件はA級ジェネラル受講時の成績がAランク以上であり、国際Aマッチ出場試合数20試合以上又はプロリーグでの出場試合数300試合以上であることでした。
第7回理事会において、これらに加えてS級コーチライセンス養成講習会受講終了までに1年以上の指導経験を有することを追加しました。
第11回理事会では男子と女子の年間試合数が異なることを考慮し、次のように修正しました。
男子は、国際Aマッチ出場試合数20試合以上またはプロリーグでの出場試合数300試合以上。
女子は、国際Aマッチ出場試合数20試合以上またはトップリーグでの出場試合数200試合以上。
◆(08)フェアプレー賞選考基準の一部改正の件
2015年度JFA第11回理事会を開催
《JFA 2015年12月17日付》
現行の方法は、原則として各大会の上位進出チームを対象に警告、退場数等を点数化し、その点数が最も少ないチームに同賞を与えています。しかし、FIFAやUEFA、AFCなどの大会を見ると、マッチコミッショナーやテクニカルスタディーグループ(TSG)が、警告や退場数に加えてポジティブなプレーや審判/相手チームに対するリスペクト、チーム役員や観客の態度などを積極的に評価して点数をつける方式を採用(※)。そこで、JFAもFIFAやUEFA等に倣ってその評価方法を採用することとし、フェアプレー賞選考基準を改正することにしました。今後はマッチコミッショナーやTSGに対して評価方法の説明を行い、派遣できる大会を順次、増やしていくことになります。
改正内容の概要は以下の通り*1。
端的に言うとFIFA等が採用している新基準を採用する大会を順次増やすという内容*2。
新基準では警告退場による減点方式だけでなく、ポジティブプレー等の加点方式も加えます。
既に今年のJFAプレミアカップ2015と第39回全日本少年サッカー大会で導入されている模様*3。
また、2016年にはJFAプレミアカップ2016と第40回全日本少年サッカー大会の他に、第96回天皇杯全日本サッカー選手権大会、第38回皇后杯全日本女子サッカー選手権大会、第21回全日本フットサル選手権大会でも採用される予定。
[Ⅱ]追認事項
◆追認事項一覧
(01)海外指導者資格審査の件
[Ⅲ]報告事項
◆報告事項一覧
(01)役員の選任及び会長の選定に関する件
(02)FIFA理事会(12月2・3日開催)の件
(03)AFC理事会(11月27日開催)の件
(04)AFCアニュアルアワード2015の件
(05)JFAウェイの浸透・実践に向けた事務局の今後の取り組みの件
(06)名義使用申請の件
(07)海外遠征申請の件
(08)標章使用申請の件
(09)JFAロングパイル人工芝ピッチ公認(更新)の件
(10)JFAロングパイル人工芝ピッチ公認(新規)の件
(11)役員・審判員海外派遣の件
(12)日本代表 2018FIFAワールドカップロシアTM アジア2次予選兼 AFCアジアカップUAE2019予選
(13)U-22日本代表候補 強化合宿の件
(14)Jリーグ・アンダー22選抜 J3リーグの件
(15)なでしこジャパン(日本女子代表)オランダ遠征の件
(16)U-23日本女子代表候補 トレーニングキャンプの件
(17)U-19日本女子代表候補 トレーニングキャンプの件
(18)U-16日本女子代表 AFC U-16女子選手権の件
(19)フットサル日本代表候補 トレーニングキャンプ11月の件
(20)フットサル日本代表欧州遠征の件
(21)フットサル日本女子代表 直前合宿及び世界女子フットサルトーナメント2015の件
(22)Fリーグ特別指定選手の件
(23)JFAエリートプログラムU-14 国内トレーニングキャンプの件
(24)Jヴィレッジ再生計画の件
(25)サッカーファミリー登録料免除措置の件
◆(03)AFC理事会(11月27日開催)の件
11月27日にニュー・デリーで開催されたAFC理事会においてACLの賞金大幅増額が決定。
AFC to reward club success with increased prize money
《AFC 2015年11月27日付》
Prize money for the teams reaching the finals of both the AFC Champions League and the AFC Cup will double from the2016 season and there will be significant increases for the sides who reach the knock-out phases. This follows recommendations from the Finance and Competitions Committees which met yesterday.
このように、ACLの決勝進出チームの賞金が倍増することが明らかに。
また、ノックアウトステージ(決勝トーナメント)進出チームの賞金も増加するそうです。
なお、2015年大会のACL賞金は次のとおり*4。
優勝賞金300万ドルが倍増すると、1ドル120円換算で7億2千万円…。
◆(24)Jヴィレッジ再生計画の件
Jヴィレッジ再生計画について次のような報告がありました。
2015年第11回 JFA理事会報告事項
《JFA 2015年12月18日閲覧》
Jヴィレッジは、2011年3月に発生した東日本大震災により営業を停止し、現在は原子力発電所事故の収束拠点として東京電力株式会社に使用許諾している。
2015年1月、福島県、地元自治体、東京電力、Jヴィレッジ、そしてJFAで組織した「Jヴィレッジ復興プロジェクト委員会」により『新生Jヴィレッジ復興・再整備計画』が採択され、再生の青写真が出来上がった。
既に東京電力株式会社では、2017年度末のJヴィレッジからの完全退去を決定し、これにより復興再生の道筋が示されたところである。2015年6月には、再整備計画を取り纏めるコンサルタント会社が決定し、10月には基本設計を行う設計事務所のコンペも終了、新生Jヴィレッジの基本設計が開始されている。そして、来年3月までには基本設計も終了し、4月には実施設計並びに実際の建設を行うゼネコンの公募が計画されている。
今後、生まれ変わるJヴィレッジでは、新たに120室規模の新ホテル棟やサッカーピッチ一面を収容する全天候型サッカー場を建設する予定で、2018年7月の一部営業再開、2019年4月の全面再開に向け、現在はセンターハウスの除染作業を行っているところである。なお、今後の原状回復工事は東京電力株式会社の責任において実施されるが、新ホテル棟と全天候型サッカー場は、福島県及び一般財団法人電源地域振興センターが施工主となる。
*1:2015年第11回理事会 協議事項関連資料No.6 2頁。
*2:TSGとはテクニカルスタディグループのことをいう。選手育成のコンセプト|選手育成|日本サッカー協会参照。
*3:2015年第11回理事会 協議事項関連資料No.6 8頁。詳細は不明。
*4:AFC Champions League 2016 Competition Regulationsの76-78頁。