NACK5スタジアムに見るスタジアムまでの徒歩文化
お久しぶりです。
ナビスコカップで仙台に逆転負けしたり、鳥栖相手に大勝してみたり。
サンフレッチェの試合は観ていましたがきちんとした文章をアップする気力はなく。
今週末のキンチョウ前に一つ小ネタをあげておこうかなと思います。
今回のテーマは「スタジアムへ向かう道のり、帰るときの道中における徒歩文化」です。
スタジアム問題を語る上で、アクセス性の議論は欠かせません。
しかし、公共交通機関は一朝一夕に用意できるものでもなく。
自家用車のための大規模駐車場を用意できるクラブも限られます。
したがって、重要となってくるのが「徒歩文化」だと考えています。
サッカーというのは大規模集客イベントであり、特に帰りの道のりは混雑しがちです。
広島を例に挙げると、横川駅や駐車場行きシャトルバスの行列はすごいですよね。
人はできる限り安く、できる限り早く、できる限り楽な手段を選びます。
その中で徒歩という、最も安いが、最も遅く、最も疲れる選択肢を選ばせるのは難しい。
試合後の疲労した中ではなおさらです。
如何にして、観客を歩かせるかということは多くのクラブにとって重要でしょう。
全体の混雑を緩和させられますし、コストも比較的かからないのですから。
今回参考にしたいのは、大宮アルディージャの本拠地=NACK5スタジアムです。
《NACK5スタジアム大宮より》
ご覧の通り、NACK5スタジアムは周辺に4つの駅がある非常にアクセスの良いスタジアム。
移動距離はあるのですが、徒歩15分で東武野田線の大宮公園駅と北大宮駅へ、徒歩25分でJR・東武野田線・ 埼玉新都市交通伊奈線の乗り入れる大宮駅へ、徒歩30分で埼玉新都市交通伊奈線の鉄道博物館駅に行くことが出来ます。
2009年に観戦したときは、大宮駅から徒歩で向かうルートを選択しました。
地図で言うところの、「オレンジロード~氷川参道」というコースです。
その中でも感動したのが、地図上にも記載されている氷川参道。
参道と言うだけあって静かで非常に雰囲気が良く、鳥居がまた印象的です。
詳しくはGoogleマップのストリートビューで見ていただけたら。
余談ですが、撮影したのは広島ではなく、千葉の試合があった日だったので季節は夏。
秋頃には紅葉が美しいとか。また行ってみたいものです。
NACK5スタジアムを外から見た様子。
近くには県営球場や競輪場もあり、この辺一帯が総合公園といった雰囲気。
氷川神社以外にも寺社仏閣は多く、散歩するだけでも気分は良さそうです。
また、大宮の公式HPにもあるように駐車場はなく、徒歩でのアクセスのみとなっています。
よくある質問 ホームゲーム
《大宮アルディージャ公式 12年6月11日閲覧》
NACK5スタジアム大宮に駐車場はありますか?
ホームゲーム開催時のNACK5スタジアム大宮には、観客の皆様をはじめ報道関係者用の駐車場はございません。皆様にはお手数をおかけしますが、公共の交通機関をご利用いただき、大宮駅(JR・東武鉄道)や大宮公園駅(東武鉄道)から徒歩にてご来場いただけますようお願い申し上げます。
私も試合終了後に大宮駅に向かう大宮サポーターの群れに混じって帰りました。
その際、みんなユニフォームを着ているのがまた印象的でしたね。
街中がオレンジに染められるというのは素晴らしい宣伝効果だと思います。
そして、徒歩が当たり前になっている。
もともと関東圏は駅の乗り継ぎなどで結構歩いているため抵抗が少ないのか。
首都圏故に非車文化に接していることも影響しているかもしれません。
ビッグアーチで徒歩が当然になることは考えにくいですが(ある意味、アストラム駅から/までの道のりが徒歩)、いつか市内にサッカースタジアムを持ったとき、こういう文化を如何に形成するかは重要なことではないでしょうか。
その一つとして、既存の町並みを活かしている大宮の事例は覚えておきたいですね。
では、最後に当時の画像をいくつか貼って今回は締めくくりたいと思います。
石原直樹がまだ大宮で活躍していた頃です。ちなみに、マト(現水原)とかもいました。
この試合ではバックスタンドで観戦しましたが、ゴール裏の傾斜も魅力的。
夜間の雰囲気。照明も明るく見やすかったです。
どんだけ近いのかと。
選手のコーチングだけでなく、サイドライン際での肉・骨のぶつかる音も鮮明に聞こえます。
もはや、別競技を見ているよう…やはり、サッカースタジアム*1は素晴らしいです。
*1:当ブログでは陸上トラックのないスタジアムのことをサッカースタジアムと呼称している。