森﨑浩司アンバサダーの欧州視察レポート@2017年
今回は魚拓的な投稿です。
2017年初頭にサンフレッチェ広島は欧州のスタジアムを視察しました。
最大の目的は新スタジアム構想のための情報収集ですね。
サッカースタジアム建設について(信江雅美 事業本部副本部長)
《第15回サポーターズカンファレンス議事録》
我々としても、冒頭に織田から話があったように、1月15日からオランダ、ドイツの7ヵ所のサッカースタジアムの視察に、若手を中心に社員を派遣します。スタジアムの建設や管理運営、また近くにお住まいの方との関わりや、街の賑わいをどう創出していくかなどについて先進事例を情報収集してまいります。今回のスタジアム視察では、広島でのスタジアム建設の参考になるように、ロンドンやベルリンのような首都ではなく、地方の中核都市の、まさに中心部に立地したスタジアムを中心にピックアップしました。オランダであればアイントホーフェンのフィリップススタジアム、ドイツであればデュースブルクのMSVアレナ、マインツのオペルアレナ、ジンスハイムのヴィルソル・ラインネッカーアレナ、ミュンヘンのアリアンツ・アレナ。シュツットガルトにはメルセデスベンツ・アレーナがあり、アウクスブルクのWWKアレナも視察します。今回は、映像制作会社のスタッフも帯同します。現地で撮影も行いますので、テレビやホームページでその内容を映像として広めることで、スタジアム建設の機運を高めていきたいとも思っています。ご期待ください。
また、ヨーロッパとは別に、スポーツビジネスのまさに先進国であるアメリカにも、1月25日から、スタジアムでのデジタルコンテンツの使い方やIT技術を使った新サービスの情報収集を目的に視察を行う予定です。このたび、こうした海外視察を集中的に行うのも、今後、より具体化していくサッカースタジアムの建設と運営について、得てきた情報や知識を、実際に役立てていくためです。有意義な視察にしていきたいと思います。
この内容についてはYouTubeで公開され、新聞でも取り上げられました。
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こうした視察は我々にとっても非常に貴重な資料です。
Jリーグが過去行った視察に関する資料も非常に有益なものがありました*1。
また、2016年に森保元監督が実施した海外スタジアム視察に関する資料も重要。
2017年の視察に関する資料も同じようにアーカイブとして残しておくべき資料でしょう。
そこで、本稿ではTwitter上での森崎浩司アンバサダーのレポートを魚拓していきます。
以下はただだらだらと並べているだけなので興味がある人は見てみて下さい。
[Ⅰ]フィリップスタジアム(オランダ・PSV)
まず訪れたのは、オランダのアイントホーフェン市街地中心部に位置する、PSVのホームスタジアム「フィリップスタジアム」。100年以上の歴史を持つスタジアムですが、その名の通り、フィリップスの最新技術があらゆる面で駆使されています。 #sanfrecce pic.twitter.com/WK7FLjQvOI
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 17, 2017
ラウンジは試合日以外、常に企業の会議、カンファレンスなどで使用されており、試合日以外でも多くの方が足を運んで、新たなビジネスを創出しています。 #sanfrecce pic.twitter.com/OImCEA8Fsy
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 17, 2017
[Ⅱ]シャウインスラント・ライゼン・アレナ(ドイツ・MSVデュースブルク)
浩司アンバサダーの欧州視察2日目は、ドイツ3部リーグのMSVデュースブルクのホーム、『シャウインスラント・ライゼン・アレナ』を訪問。大きな特徴は、一面ガラス張りのメイン外壁。外部からの透明感を出し、地域に親近感を持ってもらうための工夫と言われています。#sanfrecce pic.twitter.com/Kl4oU9JVzJ
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 18, 2017
エントランスに入ると1階から3階にわたり吹き抜けとなっており、解放感ある2階のラウンジでは試合日以外でも卒業パーティー等の多くのイベントで使用されているそうです。#sanfrecce pic.twitter.com/7Kv5TNIZng
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 18, 2017
[Ⅲ]オペル・アレナ(ドイツ・1.FSVマインツ05)
続いて、1.FSVマインツ05のホームスタジアム『オペル・アレナ』を訪問。2011年オープンということで、ブンデスリーガでは一番新しいスタジアムになります。 #sanfrecce pic.twitter.com/AWFOgk4Zcr
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 18, 2017
約2,000人収容のラウンジ、そしてビジネスボックスからは、ピッチを見渡すこともでき、まさに非日常的空間を創出しています。
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 18, 2017
スタジアム担当者の話しを一言一句しっかりメモしている浩司さん。視察中「ええわ~、すごいわ~」としきりに独り言を言っているかと思うと… #sanfrecce pic.twitter.com/m8V58vOulu
会見場でマイクの前に座り、何を思ったか「ここでプレーしたい!」と、まさかの現役復帰宣言! それだけ心揺さぶるスタジアムの持つ力は、半端ないですね! #sanfrecce pic.twitter.com/irRjzAbZpq
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 18, 2017
[Ⅳ]ヴィルソル・ライン・ネッカー・アレナ(ドイツ・TSG1899ホッフェンハイム)
浩司アンバサダーの欧州レポート3日目は、ドイツ・ブンデスリーガ、TSG1899ホッフェンハイムのホーム『ヴィルソル・ライン・ネッカー・アレナ』を訪問。2週間前には、アイスホッケーの試合をピッチ上にリンクを設けて
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 19, 2017
開催しており、現在、芝の張り替え中でした。 #sanfrecce pic.twitter.com/8qlQhCDpii
30,000人収容のスタジアムながら、傾斜45℃で囲まれたスタンドは観戦者の見やすさと抜群の臨場感を作り出しています。ラウンジでは、ケータリングと共にピアノ演奏等のLIVEも行われており、社交の場として活躍しているそうです。 #sanfrecce pic.twitter.com/xSs4GUpxe9
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 19, 2017
また、ピッチ下には、水の再生装置が設けられており、スタジアム内で再利用される自然にも優しいスタジアムとなっています。素晴らしいスタジアムを視察させていただき、浩司さんもVIPルームでご満悦♪ #sanfrecce pic.twitter.com/hDxoGNQNuA
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 19, 2017
[Ⅴ]メルセデス・ベンツ・アレナ(ドイツ・VfBシュトゥットガルト)
続いて、ドイツ・ブンデスリーガ2部、VfBシュトゥットガルトのホーム『メルセデス・ベンツ・アレナ』を訪問。観戦席、そして会議室・ラウンジの改修/増設工事と、利用者のニーズに合せ常に進化させているスタジアムです。#sanfrecce pic.twitter.com/aSNEqeIYKs
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 19, 2017
500名収容のラウンジでは、なんと結婚式を行うこともでき、特別な催事も対応できる受け入れができています。さらにスタジアム横にはファンショップ、トップチームを中心とする育成組織の拠点練習場も兼ね揃えており、クラブの全てがここにあることを肌で感じられました。 #sanfrecce pic.twitter.com/P6rlb2NcAh
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 19, 2017
そして、ホームクラブの選手ロッカー内に足を踏み入れると、…ありました!浅野拓磨選手のユニフォーム!!! 浅野選手は、この素晴らしいスタジアムで躍動しているんですね。浩司さんは浅野選手の活躍を願いつつ、スタジアムへの思いを胸に選手ロッカーを後にしました。 #sanfrecce pic.twitter.com/QpWWuhUV9m
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 19, 2017
[Ⅵ]WWKアレナ(ドイツ・FCアウクスブルク)
浩司アンバサダーの欧州視察レポート4日目! 今日は、ブンデスリーガのFCアウクスブルクのホーム『WWKアレナ』を訪問。スタジアムコンセプトとして、将来的な観戦席の増席を掲げており、現在設けられている屋根を外せば、すぐに改修着工できるような構造となっています。 #sanfrecce pic.twitter.com/TNnjtB4Bat
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 20, 2017
観戦席の傾斜は34°、スタンド最前列からピッチまでの距離は6.5mと観戦者に最適な観戦環境を提供しています。ピッチとスタンドが本当に近いです!!#sanfrecce pic.twitter.com/Itib2EwOkT
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 20, 2017
浩司アンバサダーの欧州視察6日目は、一昨日視察を行ったWWKアレナで開催された「FCアウクスブルクvs.TSG1899ホッフェンハイム」を観戦。15:30の試合開始にも関わらず、気温はマイナス10℃以下。しかし、1,700名収容のラウンジはほぼ満席でした。 #sanfrecce pic.twitter.com/9oi7HGrez8
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 22, 2017
試合前は食事と談笑を楽しみ、試合中はスタンドで観戦。試合後はまた食事と談笑と、試合後1時間経ってもラウンジは大盛況。試合前にケータリング担当者が、各テーブルにハーフタイムと試合後に飲み物が必要かを確認。観戦からテーブルに戻ると用意してあるホスピタリティの高さには皆が感動☆ pic.twitter.com/X6dfE1flwL
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 22, 2017
【浩司アンバサダーのひとこと】
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 22, 2017
「専用スタジアムで観戦する素晴らしさを体感し、とても有意義な時間を過ごすことができました!」#sanfrecce pic.twitter.com/9wIFOOmCyk
【浩司アンバサダーのひとこと】
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 22, 2017
「僕が一番感じたのは、サッカーの試合をただ観戦、応援しに来ることだけが目的ではなく、サッカーの試合を一つのショーとして、スタジアムに足を運んで来ている方が多いのではないか、ということでした」#sanfrecce pic.twitter.com/LmYpa4efCl
[Ⅶ]アリアンツ・アレーナ(ドイツ・FCバイエルン)
浩司アンバサダーの欧州視察レポート5日目は、ブンデスリーガ・FCバイエルンのホーム「アリアンツ・アレーナ」を訪問しました! #sanfrecce pic.twitter.com/IZajvnwYXL
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 21, 2017
今日は、スタジアムツアーに参加させていただきました! 集合場所の目印には、サンフレッチェのエンブレムも!! ツアーだけでも毎日100名以上の方々が参加しており、ミュンヘンを代表する観光地の1つになっています。#sanfrecce pic.twitter.com/rVkEMe6twf
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 21, 2017
『アリアンツ・アレーナ』は、FCバイエルン・ミュンヘンだけでなく、2部所属のTSV1860ミュンヘンもホームスタジアムとして使用されています。そのため、座席の色がどちらのチームカラーでもないグレーになっているそうです。#sanfrecce pic.twitter.com/1HgaPIjS80
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 21, 2017
スタジアム内には、FCバイエルン・ミュンヘンのミュージアムがあり、リーグ優勝の象徴である26個のシャーレ(レプリカ)の展示は圧巻。ミニシアターでは、現在のクラブがいかに大きな悔しさを乗り越えたかを体感できます。これを観たら、もうバイエルンファミリーの一員! #sanfrecce pic.twitter.com/V0xJg0RZ2y
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 21, 2017
今回はFCバイエルン・ミュンヘンの練習場「ゼーベナー・シュトラーゼ」も訪問。圧巻の練習環境を体感させていただき、クラブ国際関連責任者を担っているマーティン・ヘーゲレ氏にクラブの大きな歴史と関わる全ての方々との結びつきについてプレゼンテーションして頂きました。#sanfrecce pic.twitter.com/8JUEdjY28E
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 21, 2017
ちなみにマーティン・ヘーゲレ氏は元ジャーナリストで、1994年に開催されたアジア大会のため、広島に3週間滞在されたことがあるそうです。さらに一昨年、広島経済大学名誉博士号を授与されたという広島との縁深さから、このたび、快くご対応いただきました! #sanfrecce pic.twitter.com/IsByemyggB
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 21, 2017
[Ⅷ]オペル・アレナ(ドイツ・1.FSVマインツ50)
浩司アンバサダーの欧州視察レポート、最後は1.FSVマインツ50のホーム『オペル・アレナ』にて、ブンデスリーガ(vs.1FCケルン)を観戦しました。2,000人収容のラウンジは、ウェルカムドリンクに始まりチームカラーの照明とBGMで活気に満ちあふれています!#sanfrecce pic.twitter.com/1oMe2qFbvv
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 24, 2017
スタンドに出れば、61個のスピーカーから繰り出されるサラウンドなBGMにあわせ、バルーン広告が宙に舞い、まさにそこはエンターテイメントの世界☆#sanfrecce pic.twitter.com/9APdcyiY9v
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 24, 2017
そして、極め付けは、何といっても最前列からピッチまでのこの距離! 手を伸ばせば、選手にも手が届くほど。目の前で繰り広げられる、選手と選手のぶつかり合いに、観戦熱も最高潮! #sanfrecce pic.twitter.com/7YCQuhNBX8
— サンフレッチェ広島 公式 (@sanfrecce_SFC) January 24, 2017
*1:例として、欧州におけるサッカースタジアムの事業構造調査《Jリーグ 2013年11月8日アーカイブ》、「Jリーグ欧州スタジアム視察2014」報告《Jリーグニュース 216号6頁》、Report:現地視察報告 アメリカサッカーは新たなステージへ(上)《Jリーグニュース 220号3頁》、Report:高まるサッカースタジアム建設の機運《Jリーグニュース 222号5頁》、動画アーカイブ「世界の街のサッカースタジアム」《Jリーグ 2018年1月5日閲覧》、Jリーグニュース特別版『スタジアムの未来』《Jリーグ 2018年1月6日閲覧》など。